滝夜叉姫(読み)タキヤシャヒメ

デジタル大辞泉 「滝夜叉姫」の意味・読み・例文・類語

たきやしゃ‐ひめ【滝夜叉姫】

平将門たいらのまさかどの娘と伝えられる女性妖術を使って活躍する話が「善知鳥安方うとうやすかた忠義伝」や歌舞伎に脚色されている。

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精選版 日本国語大辞典 「滝夜叉姫」の意味・読み・例文・類語

たきやしゃ‐ひめ【滝夜叉姫】

平将門(まさかど)の娘といわれる伝説上の女性。父の志を継いで相馬古御所に立てこもり、妖術を使って源家を悩ます筋が、戯曲小説に作られて名高い山東京伝作の読本善知鳥安方忠義伝(うとうやすかたちゅうぎでん)」にはじまり、歌舞伎では「将門記」「四天王」の世界に現われた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「滝夜叉姫」の解説

滝夜叉姫 たきやしゃひめ

山東京伝の読み本「善知安方(うとうやすかた)忠義伝」の登場人物
将門(まさかど)の敗死後,ガマの妖術を駆使して源家に復讐をくわだてる弟良門をたすけて活躍。将門の3女如蔵尼をモデルとする。作品は文化3年(1806)刊行。のち歌舞伎「世善知鳥相馬旧殿(よにうとうそうまのふるごしょ)」に脚色された。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「滝夜叉姫」の解説

滝夜叉姫
(通称)
たきやしゃひめ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
忍夜恋曲者 など
初演
天保7.7(江戸市村座)

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