普及版 字通 「漿」の読み・字形・画数・意味
漿
15画
[字訓] こんず・おもゆ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は將(将)(しよう)。〔説文〕二上に「酢漿(さくしやう)なり」とあり、濃漿(こんず)をいう。粟を醸(かも)した酒である。また、おもゆ、飲料などの総称として用いる。〔周礼、天官、漿人〕の職は、六酒を酒府に納れることを掌る。〔礼記、玉藻〕に、五飲のうち、水を第一とする。水を神に供えるときには、玄酒という。
[訓義]
1. こんず、はやず、やや酢い味のさけ。
2. おもゆ。
3. みず、つくりみず、ゆさまし。
4. のり、のりけのもの。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕漿 豆久利美豆(つくりみづ)、俗に云ふ、邇於毛比(におもひ)〔名義抄〕漿 コムツ・ツクリミヅ・ニオモユ/氷漿 ヒミヅ 〔字鏡〕漿 ツクリミヅ・ユ 〔字鏡集〕漿 コムツ・アヂハヒ・ツクリミヅ
[熟語]
漿液▶・漿壺▶・漿酒▶・漿粥▶・漿水▶・漿飯▶・漿粉▶
[下接語]
飲漿・寒漿・岩漿・饋漿・玉漿・金漿・桂漿・瓊漿・血漿・沽漿・壺漿・肴漿・漿・酸漿・巵漿・椒漿・酒漿・水漿・清漿・盛漿・脳漿・冰漿・酪漿・漿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報