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自由新聞 じゆうしんぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自由新聞
じゆうしんぶん

1882年6月創刊された自由党の日刊機関紙板垣退助を総理とし,馬場辰猪中江兆民末広鉄腸田口卯吉らを社説担当者にして,改進党系の『東京横浜毎日新聞』『郵便報知新聞』などと抗争した。しかし板垣の洋行問題でメンバーは一新され,古沢滋が主筆になり,植木枝盛らが筆陣を張った。 83年以後は政府の弾圧強化で衰退し,自由党解散後の 85年3月廃刊。 90年 10月立憲自由党内の愛国社系の機関紙として復刊されたが,翌 91年,内紛のため板垣派が日刊『自由』を創刊したので廃刊。この『自由』が 93年に『自由新聞』と改題し,自由党本部直属の機関紙になったが,95年夏以降は自由党の機関紙ではなくなり,やがてまた廃刊された。

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百科事典マイペディアの解説

自由新聞【じゆうしんぶん】

1882年自由党の日刊機関紙として創刊。初め馬場辰猪末広鉄腸らが社説を担当,間もなく古沢滋,植木枝盛らに代わった。自由党解党後,1885年3月に廃刊。1890年に立憲自由党(1891年自由党に復称)の機関紙として再刊。
→関連項目宮崎夢柳

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世界大百科事典 第2版の解説

じゆうしんぶん【自由新聞】

1882年(明治15)6月25日東京で創刊された自由党の機関紙。国会開設に備え自由党や改進党があいついで結成されると,それまでの多くの政論新聞は政党の機関紙となり,有力新聞は概して改進党系となった。これに対抗して,自由党が新たに日刊新聞として発行したのが,《自由新聞》である。株式会社組織として同志から資金を募集し,編集・発行には社長の板垣退助以下馬場辰猪,中江兆民,田口卯吉,末広鉄腸(重恭)など自由党の有力活動家,理論家が当たった。

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大辞林 第三版の解説

じゆうしんぶん【自由新聞】

1882年(明治15)に板垣退助を中心に創刊された自由党の機関紙。中江兆民・田口卯吉らが自由民権の論陣を張った。85年廃刊。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自由新聞
じゆうしんぶん

1882年(明治15)6月25日に東京で創刊された自由党の日刊機関紙。板垣退助(たいすけ)を社長に、馬場辰猪(たつい)、中江兆民、田中耕造、田口卯吉(うきち)、末広重恭(しげやす)(鉄腸)ら当代一流の民権論者が社説を担当、嶋本仲道(しまもとなかみち)(主幹)、植木枝盛(えもり)、西河通徹(つうてつ)、栗原亮一(りょういち)らが在社、格調の高い自由民権論で政府を批判すると同時に、改進党を偽党と攻撃、その撲滅を唱えた。しかし板垣の洋行費の出所をめぐる党内紛議で、同年秋、田口、末広、馬場、ついで中江が退社、古沢滋(しげる)が主幹となったが、政府の民党系紙弾圧などもあって紙勢は伸びず、84年10月自由党も解体したため、機関紙としての存在意義を失い、85年3月15日廃刊届を出した。その後90年10月20日板垣社長の下で再興されたが、翌年3月31日廃刊。4月22日『自由』として発刊、93年7月1日『自由新聞』と改題、立憲自由党を改称した自由党の機関紙となったが、95年2月、党との関係を絶ち、97年1月『明治新聞』と改題された。[春原昭彦]

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世界大百科事典内の自由新聞の言及

【絵入自由新聞】より

…自由党の主義主張を庶民に浸透させることを目的として,1882年9月1日に創刊。自由党は当時《自由新聞》という機関紙をもっていたが,それは知識人階層を対象とする新聞であった。タブロイド判,挿画,傍訓入りなどは他の小新聞(大(おお)新聞・小新聞)と共通していたが,政治小説やコラムなどで自由党色をだしていた。…

【めさまし新聞】より

…自由民権運動末期に刊行された自由民権派の小新聞(こしんぶん)。自由党は大新聞(おおしんぶん)として1882年6月に《自由新聞》,小新聞として84年5月に《自由灯(じゆうのともしび)》をそれぞれ創刊して,自由民権思想の国民への浸透を図ったが,《自由新聞》(第1次)は85年に権力の弾圧と党内抗争によって廃刊となった。《自由灯》は社長星亨を中心に継続して刊行され,一時は東京第一の部数を誇ったが,やはり弾圧を受けて86年1月に《灯新聞》と改題し,さらに翌87年4月に《めさまし新聞》と再改題された。…

※「自由新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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