デジタル大辞泉 「煎じ詰める」の意味・読み・例文・類語 せんじ‐つ・める【煎じ詰める】 [動マ下一][文]せんじつ・む[マ下二]1 茶・薬などを、その成分がすっかり出つくすまで煮る。「薬草を―・める」2 行き着くところまで考えを進める。「―・めれば両者の主張は同じことになる」[類語](1)煎ずる/(2)突き詰める・極める 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「煎じ詰める」の意味・読み・例文・類語 せんじ‐つ・める【煎詰】 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]せんじつ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙① 極度まで煎じる。成分・滋養などが出つきるまで煮つめる。[初出の実例]「女とは、水金の類い也。水一斗を九両に煎じつむるなり」(出典:三百則抄(1662)七)② 内容をある一点に集中させる。凝縮させる。要約する。煮つめる。[初出の実例]「一日に煎つめたることし哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一一年(1814)七月)③ 行きつくところまで考えを押し進める。考えを最後のところまで押し詰める。考えきわめる。[初出の実例]「うれしさもせんじつめればなみだにて」(出典:雑俳・大福寿覚帳(1711‐16頃))「色道裏の手の修行も煎じ詰(ツメ)て論ずれば、善女となるより外の心掛なきことなり」(出典:艷魔伝(1891)〈幸田露伴〉)④ 事態を行きづまりまで押し進める。物事を終局まで進行させる。[初出の実例]「せんじつめた今となって、過たことを思ひだすとホンニしみじみくやしうごぜへす」(出典:洒落本・松登妓話(1800)二)「此お鶴を、廓へ売らうといふ程に煎(セン)じ詰(ツ)めたる貧乏暮し」(出典:歌舞伎・早苗鳥伊達聞書(実録先代萩)(1876)三幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例