犬山椒(読み)イヌザンショウ

デジタル大辞泉 「犬山椒」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ざんしょう〔‐ザンセウ〕【犬山×椒】

ミカン科の落葉低木。山野自生サンショウに似るが、茎のとげ1本ずつ離れてつき、互生する葉には悪臭がある。雌雄異株。夏、緑色小花群生。果実・葉は民間薬用とする。 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「犬山椒」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ざんしょう‥ザンセウ【犬山椒】

  1. 〘 名詞 〙 ミカン科の落葉低木。本州四国、九州の原野などに生える。高さ六メートルに達し、茎に単生するとげをもつ。外形はサンショウに似ているが、香りはよくない。葉は長さ一・五~三センチメートルの長楕円形の小葉七~九対からなる奇数羽状複葉。雌雄異株で夏、淡緑色の小さな花が多数かさ状に集まって咲く。実は秋から冬に縦裂して、球形種子を露出する。葉は打撲症の外用薬、実は咳止め、湿布剤となる。《 季語・秋 》〔文明本節用集(室町中)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「犬山椒」の解説

犬山椒 (イヌザンショウ)

学名Fagara mantchurica
植物。ミカン科の落葉低木,薬用植物

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