狂妄（読み）キョウボウ

デジタル大辞泉

きょう‐ぼう〔キヤウバウ〕【狂妄】

［名・形動］常軌を逸した、道理に反する行いをすること。また、そのさま。きょうもう。
「惑溺―なる者」〈西周・明六雑誌八〉

きょう‐もう〔キヤウマウ〕【狂妄】

［名・形動］「きょうぼう（狂妄）」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きょう‐ぼうキャウバウ【狂妄】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ぼう」は「妄」の漢音 ) 正気を失って道理にはずれた行ないをすること。また、そのさま。きょうもう。
   1. [初出の実例]「愚考の儘、不顧狂妄奉申上候」(出典：公議所日誌‐八上・明治二年（1869）四月)
   2. 「惑溺狂妄なる者亦漸次観化する所ありて」(出典：明六雑誌‐八号（1874）教門論・五〈森有礼〉)
   3. [その他の文献]〔蘇轍‐為兄軾下獄上書〕

きょう‐もうキャウマウ【狂妄】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「もう」は「妄」の呉音 ) ＝きょうぼう（狂妄）
   1. [初出の実例]「其心粗濶にして、その行跡狂妄(キャウモウ)なり」(出典：翁問答（1650）下)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【狂妄】きようぼう（きやうばう）

並外れてでたらめ。〔旧唐書、皇甫伝〕臣曰く、～（）執誼・（王）叔、時に乘じて多僻、～劉（禹錫）・柳（宗元）諸生、市利、何ぞ狂の甚だしきや。

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出典　平凡社「普及版 字通」