独楽寺(読み)どくらくじ(その他表記)Dú lè sì

改訂新版 世界大百科事典 「独楽寺」の意味・わかりやすい解説

独楽寺 (どくらくじ)
Dú lè sì

中国,天津市薊(けい)県にある古建築で著名な寺。大仏寺ともいう。唐代の創建と伝えられ,遼代,984年(統和2)に再建された観音閣と山門がのこる。観音閣は現存最古の木造楼閣建築で,間口5間,入母屋造外観は2層,内部は3層を吹抜けにした中央に高さ16mの十一面観音像が立つ。柱上・中備(なかぞなえ)・腰組の斗栱(ときよう),高欄の格子文様などに各種の類型が駆使されており,唐・宋時代の建築様式を知るうえで貴重な資料である。
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百科事典マイペディア 「独楽寺」の意味・わかりやすい解説

独楽寺【どくらくじ】

中国,河北(かほく)省薊(けい)県にある遼(りょう)代の寺院。大仏寺ともいう。異民族王朝たる遼が中国文化を摂取して建てた寺。観音閣・山門は984年の建造で,中国現存最古の木造楼閣建築とされ,当時の建築技術を知る上で重要。高さ3mの観音立像は唐風を残す遼代最古の遺品

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独楽寺」の意味・わかりやすい解説

独楽寺
どくらくじ
Du-le-si

中国,河北省薊県の城内にある寺院。観音閣は,統和2 (984) 年の改築と推定され,遼代の建築として著名。5間4間の重層入母屋造で,中央に 16mの『十一面観音像』を安置する。その前方の山門も同じく遼代の建立である。

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