猪野沢温泉(読み)いのさわおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「猪野沢温泉」の意味・わかりやすい解説

猪野沢温泉
いのさわおんせん

高知県東部、香美(かみ)市香北(かほく)町猪野々(いのの)にある硫黄泉。物部(ものべ)川の河岸段丘上にあり、歌人吉井勇が一時隠棲(いんせい)した渓鬼荘が保存されている。また、吉井勇記念館もつくられている。JR土讃(どさん)線土佐山田駅からバスが通じる。

[大脇保彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「猪野沢温泉」の意味・わかりやすい解説

猪野沢温泉
いのさわおんせん

高知県東部,香美市にある温泉。泉質は硫黄泉。泉温は 16℃。神経痛や胃腸病によいといわれる。物部川上流に臨み,夏は川風が心地よいことから,避暑客や静養客が訪れる。歌人吉井勇もこの風光を好み,5年間滞在した。新緑紅葉名所として知られる奥物部の探勝基地。奥物部県立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「猪野沢温泉」の解説

猪野沢温泉

高知県香美市、物部川上流にあった温泉旅館。付近にはかつて歌人、吉井勇が隠棲した渓鬼荘(けいきそう)(国登録有形文化財)があり、随筆などにも記述があったが、旅館は火災により焼失。渓鬼荘は吉井勇記念館に移設された。

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