玉花(読み)ぎょっか

精選版 日本国語大辞典 「玉花」の意味・読み・例文・類語

ぎょっ‐かギョククヮ【玉花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 中国、唐の太宗法相宗の始祖玄奘三蔵に帰依し、玉花宮をその訳経場としたところから ) 法相宗の異称天台宗の「玉泉」に対する。
    1. [初出の実例]「或汲玉泉之流、或伝恵日之光、或受清凉之満月、或為玉花之門葉」(出典八宗綱要(1268)上)
  3. 美しい花。転じて、雪など美しいもの、華麗なもののたとえ。〔落葉集(1598)〕
    1. [初出の実例]「むかしは玉花(ギョククヮ)金殿の眠も夢に替りて、今松門霜露をしのぎ」(出典:浮世草子好色二代男(1684)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「玉花」の読み・字形・画数・意味

【玉花】ぎよくか(くわ)

沈丁花。また、鏡。また、雪。宋・舜欽〔小酌〕詩 雀喧喧として、竹枝に滿ち 風淅瀝(せきれき)(さらさら)として、玉飛ぶ

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