玉音(読み)ギョクイン

デジタル大辞泉 「玉音」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐いん【玉音】

玉のように清らかで美しい音や声。
相手を敬って、その音信書信をいう語。
ぎょくおん(玉音)

ぎょく‐おん【玉音】

天皇の声。ぎょくいん。

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精選版 日本国語大辞典 「玉音」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐おん【玉音】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ぎょくいん(玉音)
    1. [初出の実例]「琴のほまれは久方の空にも響きて〈略〉花に向って玉音(ギョクオン)を弄べば鶯ねを止めて節をや学びけん」(出典暁月夜(1893)〈樋口一葉〉六)
  3. ぎょくいん(玉音)
    1. [初出の実例]「此時桂総理大臣は〈略〉恭しく勅語書を捧げ、陛下御手づから之を執らせられ、玉音最と朗かに左の如く勅らせ給ふ」(出典:東京朝日新聞‐明治三七年(1904)三月二一日)

ぎょく‐いん【玉音】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「玉」は美称 )
  2. 清く、美しい音、または声。ぎょくおん
    1. [初出の実例]「頗按歌曲、玉音(ギョクイン)婉転。使聴者消魂断一レ腸」(出典:洒落本・史林残花(1730)律暦志)
    2. [その他の文献]〔曹植‐七啓〕
  3. 天子のおことば、または声。ぎょくおん。〔司馬相如長門賦〕
  4. 相手を敬って、その書信や音信をいう語。〔楊億‐送劉秀洲詩〕

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普及版 字通 「玉音」の読み・字形・画数・意味

【玉音】ぎよくおん

玉のふれる音。また、貴人の語を尊んでいう。特に天子のおことばをいう。漢・司馬相如〔長門の賦〕願はくは問を賜はりて自らみ、君の玉(う)くるを得んことを。

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