琴歌・琴唄(読み)ことうた

精選版 日本国語大辞典 「琴歌・琴唄」の意味・読み・例文・類語

こと‐うた【琴歌・琴唄】

〘名〙
① 琴(こと)伴奏にしてうたう歌謡三味線影響を受けないものと、受けたものとがあるが、一般に他の三味線音楽より優雅高尚な歌謡と考えられた。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「彼女はききとれないほどつぶれた声で琴歌をうたふ」
歌舞伎の下座音楽の一つ。三味線の伴奏でうたうが、①の感じを取り入れたもの。時代物御殿の場の幕あきなどに使われる。テンポが遅く優雅なのが特徴
※歌舞伎・けいせい嵐山(1739)序中入之壱「琴歌にて幕引

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android