瑜伽神社(読み)ゆうがじんじや

日本歴史地名大系 「瑜伽神社」の解説

瑜伽神社
ゆうがじんじや

[現在地名]奈良市高畑町

春日大社一の鳥居の南、あら池の南に接する瑜伽ゆが山の山頂部に鎮座祭神宇迦御魂うかのみたま大神。社伝によれば、平域遷都に際し元興がんごう寺とともに奈良に遷された飛鳥神奈備かむなびで、元興寺禅定院の鬼門除鎮守社としていま宮と称した。中世、禅定院内に興福寺大乗院が移るに伴いその鎮守社となり、社名も興福寺が重んじた瑜伽の宗論にちなんで改名したという。享保一五年(一七三〇)の「奈良坊目拙解」には記載されておらず、現社殿の造営はそれ以後とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「瑜伽神社」の解説

瑜伽神社

奈良県奈良市にある神社。「ゆうがじんじゃ」と読む。中世には瑜伽山(ゆがやま)城(西方院山城)があった地とされる。境内大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の詠んだ歌の碑がある。紅葉名所

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