唐芋(読み)カライモ

精選版 日本国語大辞典 「唐芋」の意味・読み・例文・類語

から‐いも【唐芋】

  1. 〘 名詞 〙 植物さつまいも(薩摩芋)」の古名。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「唐芋種・くわゐ百被上了」(出典多聞院日記‐天正一四年(1586)二月二三日)
    2. [その他の文献]〔物類称呼(1775)〕

とう‐の‐いもタウ‥【唐芋】

  1. 〘 名詞 〙 サトイモ栽培品種。関東以西で栽培される晩生の親子兼用種で、葉柄も柔軟良質なので食用となる。草丈中位で、葉柄は淡赤紫色を帯びる。中国原産。海老芋。猿芋。ぼどう芋。麺芋。
    1. [初出の実例]「あんせん寺殿よりたうの御いもまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明一五年(1483)八月四日)

とう‐いもタウ‥【唐芋】

  1. 〘 名詞 〙 植物「さつまいも(薩摩芋)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の唐芋の言及

【サトイモ(里芋)】より

… サトイモの品種はきわめて多い。日本で栽培の多い品種は,赤芽,土垂(どたれ)(イラスト),石川早生,唐芋(とうのいも),八頭(やつがしら)(イラスト)など。品種はいものつき方などから数型に分類されている。…

※「唐芋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む