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産道 さんどう

妊娠・子育て用語辞典の解説

さんどう【産道】

分娩のときの赤ちゃん通り道骨盤の内側を「骨産道」、子宮下部・子宮頸部外陰部の一部は「軟産道」です。赤ちゃんが上手に外に出てくるためには、この2つがうまく機能することが大切。骨産道が赤ちゃんの頭に対して狭い場合は児頭骨盤不均衡)じとうこつばんふきんこう)と呼ばれます。軟産道がかたかったり開きにくいと軟産道強靭(なんさんどうきょうじん)と呼ばれます。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授) 妊娠・子育て用語辞典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

さん‐どう〔‐ダウ〕【産道】

分娩(ぶんべん)のときに胎児が通過する母胎内の経路

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大辞林 第三版の解説

さんどう【産道】

分娩時に、胎児が通る経路。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

産道
さんどう
birth canal

出産時に胎児が通る道で,骨産道と軟産道とに分れる。骨産道とは小骨盤内腔をさし,軟産道とは子宮下部より頸管および腟を経て腟入口にいたる筋肉性の空洞をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

産道
さんどう

分娩(ぶんべん)に際して胎児とその付属物が母体内から母体外に排出される通路をいう。この通路は、軟組織部分の軟産道と骨組織部分の骨産道とからなり、両者の大小、広狭、伸展性の良否が分娩の予後を支配する要因となる。[新井正夫]

軟産道

子宮下部(子宮峡(きょう))、子宮頸(けい)部、腟(ちつ)および外陰の一部軟組織からなる空洞で、軟産道内管と同義にも使われることがあり、骨盤筋および靭帯(じんたい)を軟産道外管とよぶこともある。子宮下部は妊娠後期になると、子宮頸管とともに一様の太さをもつ管を形成し、産道としての役割を果たすようになる。胎児の娩出に際しては、子宮下部の抵抗は強くないが、子宮頸管をはじめ腟や外陰などでは抵抗が強く、分娩の開始や進行を妨げることがあり、これを一般に軟産道強靭とよぶ。高年初産婦ではしばしばこれが問題となり、難産を招きやすい。なお、骨盤底を形成する筋群は通過管と骨盤の間にあり、通過管を覆っている。[新井正夫]

骨産道

産科学的には骨盤と同義に扱われ、骨盤分界線によって大骨盤と小骨盤に分けられる。分娩に密接な関係をもつのは小骨盤で、これがいわゆる骨産道である。後壁は仙骨と尾骨、側壁は寛骨臼(かんこつきゅう)・腸骨体・坐骨(ざこつ)体・恥骨体・坐骨上枝、前壁は恥骨枝と恥骨下枝からなる。骨産道の各径線の中点を結ぶ線を骨盤軸といい、胎児はこの軸方向に娩出される。小骨盤は妊娠中に限って軽度の可動性がみられ、軟産道とともに管状形態を呈して産道となる。[新井正夫]

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世界大百科事典内の産道の言及

【骨盤】より

…骨盤のラテン語pelvisも漢字の〈盤〉も〈鉢〉とか〈たらい〉とかいう意味である。ただしこの鉢は,底に大きい穴〈骨盤出口〉があいて,直腸,尿道,女では腟(産道)を通している。骨盤をつくっている骨は第5腰椎,仙骨,尾骨および左右の寛骨である。…

【出産】より

…また収縮を直接ひき起こすことには,脳下垂体後葉ホルモンのオキシトシンや,子宮壁で生産される局所ホルモンの一種であるプロスタグランジンが関与している。また出産に際しては,恥骨連合がゆるんで,産道を広げる作用をもつレラクシンが分泌されることも重要であることが,一部の動物で明らかにされている。【石居 進】
〔ヒトの出産〕
ヒトの出産は英語ではlabor,delivery,birthといい,WHOの提案では500g未満または満22週未満あるいは身長25cm未満の胎児の場合は成育不可能なので,周産期統計上は出産に含まれない。…

※「産道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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