申入(読み)もうしいれる

精選版 日本国語大辞典 「申入」の意味・読み・例文・類語

もうし‐い・れる まうし‥【申入】

〘他ラ下一〙 まうしい・る 〘他ラ下二〙 (「言い入れる」の謙譲語)
① 外から内に向かって申しあげる。また、他を通して話などを通じ申しあげる。
今昔(1120頃か)四「門にして人を以て案内を申し入れむが為に伺ひ立てり」
② 招待する。お招きする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
年始祝詞をいう。申しおさむ。
談義本・風流志道軒伝(1763)二「年始の御祝儀申入ます」
④ ある事柄について、こちらの意見希望相手に告げ知らせる。申し込む。「資金提供を申し入れる」

もうし‐いれ まうし‥【申入】

〘名〙
自分の意見や希望を相手に告げ知らせること。はっきりと自分の意志を相手に通告すること。また、その内容
民法(明治二九年)(1896)六一七条「各当事者は何時にても解約の申入を為すことを得」
祝賀の意を申し述べること。年賀のことばをいうこと。
※雑俳・柳多留‐二〇(1785)「ふにやいの上下申入と来る」

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