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申次衆 モウシツギシュウ

デジタル大辞泉の解説

もうしつぎ‐しゅう〔まうしつぎ‐〕【申次衆】

室町幕府職名。将軍御所に参上した者の名や用件などを取り次いだ役。また、その人。申し次ぎ奏者(そうしゃ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

もうしつぎしゅう【申次衆】

室町幕府の職名。申次とは取次のことで,申次衆は将軍に将士を取り次ぐことを任とし,数名で結番した。申次衆がはじめて置かれたのは6代将軍足利義教のときで,その職務は将士が参営して将軍に謁するとき,その姓名を報じ,謁を取り次ぐとともに,申次のさいの雑用をも行った。《長禄二年以来申次記》という室町時代中期に成立した武家故実書によると,大館教氏,伊勢貞藤,畠山教光らが任ぜられており,だいたい大館,畠山,伊勢,上野の各氏が申次の家として世襲化していった。

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大辞林 第三版の解説

もうしつぎしゅう【申次衆】

室町幕府の職名の一。足利義教のとき設置。将軍御所へ参上した者の名・用件などを取り次ぐ役。奏者。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

申次衆
もうしつぎしゅう

室町幕府の役職名。申次とは取り次ぐことを意味し、天皇家・将軍家に置かれていたが、室町時代に入って、取次役を務める家柄がしだいに固定化するにつれて、申次衆と呼ばれるようになった。6代将軍足利義教(よしのり)の永享期(1429~1441)に成立したといわれる申次衆は正月五箇日、節日など定められた日に殿中に出仕して、拝謁者の姓名を奏上したり、進上物の披露などを行った。室町中期には、大館(おおだち)、畠山、伊勢、上野の諸氏が申次の家として役職を世襲化するに至った(大館尚氏(ひさうじ)『長禄二年以来申次記』)。家格としては御部屋衆の次に位置づけられた。[佐藤和彦]

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世界大百科事典内の申次衆の言及

【奏者】より

…室町・安土桃山時代の職名の一つ。室町幕府や諸大名家に置かれ,幕府の場合正式には申次(もうしつぎ)あるいは申次衆と呼ばれた。数名で結番して,殿中に伺候してきた諸士の姓名を告げ,謁せしめるのがその職掌であり,関係史料として《長禄二年以来申次記》や《殿中申次記》などがある。…

【奏者番】より

…江戸幕府の職制。君側にあって諸事を取り次ぐ人,またその役を奏者といい,室町幕府では申次衆のことをいった。織田氏,豊臣氏,開幕以前の徳川氏も奏者の役を置いた。…

※「申次衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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