精選版 日本国語大辞典 「町送」の意味・読み・例文・類語 ちょう‐おくりチャウ‥【町送】 〘 名詞 〙① 江戸時代、江戸や大坂などの市中に町木戸(まちきど)を設け、木戸番を置き、町の警護に当たったが、ふつう、亥の刻(午後一〇時)には木戸を閉じ、医者や産婆など急用のある者を、拍子木を合図に町から町へ送ったこと。まちおくり。[初出の実例]「町おくりのてん馬弐疋之御切手申請出候」(出典:梅津政景日記‐慶長一七年(1612)一一月朔日)② 酒狂人・病人・暴れ者などを、町会所から町会所へ順次に受入れ先まで送り届けること。[初出の実例]「今日町二送疱瘡之悪神一」(出典:親長卿記‐文明三年(1471)閏八月七日) まち‐おくり【町送】 〘 名詞 〙 江戸時代、江戸・大坂その他城下町の市中町々や宿場町などで、旅行中の病人や医師・産婆または特別急用の者を、町内の自身番や宿役人などが、次の町や宿に順送りに継ぎ立てること。ちょうおくり。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例