病間(読み)ビョウカン

デジタル大辞泉 「病間」の意味・読み・例文・類語

びょう‐かん〔ビヤウ‐〕【病間】

病気にかかっている間。
「―を慰める句作などをした時分は」〈芥川枯野抄
病気の少しよくなっている時。

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精選版 日本国語大辞典 「病間」の意味・読み・例文・類語

びょう‐かんビャウ‥【病間】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 病気にかかっている間。病中
    1. [初出の実例]「一同師匠の枕もとに集って、病間を慰める句作などをした時分は」(出典:枯野抄(1918)〈芥川龍之介〉)
  3. 病状が少しよくなっているとき。
    1. [初出の実例]「病間を待て談話せよ」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六一)
    2. [その他の文献]〔論語‐子罕〕

びょう‐まビャウ‥【病間】

  1. 〘 名詞 〙 病人寝間病室
    1. [初出の実例]「隔てはあらぬ同胞(はらから)の、ぢっと病間へうち通れば」(出典:人情本・花筐(1841)五)

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普及版 字通 「病間」の読み・字形・画数・意味

【病間】びよう(びやう)かん

病気中。また、病状が少しよい。〔論語、子罕〕子、疾(やまひ)(へい)なり。子路門人をして臣(病を移す対手)爲(た)らしむ、なり。曰く、久しい哉(かな)、由(子路)の詐を行ふことや~と。

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