発券銀行(読み)ハッケンギンコウ

デジタル大辞泉 「発券銀行」の意味・読み・例文・類語

はっけん‐ぎんこう〔‐ギンカウ〕【発券銀行】

銀行券発行権能を有する銀行日本では、日本銀行

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精選版 日本国語大辞典 「発券銀行」の意味・読み・例文・類語

はっけん‐ぎんこう‥ギンカウ【発券銀行】

  1. 〘 名詞 〙 銀行券発行の権能を有する銀行。日本では、明治時代国立銀行、現在の日本銀行がこれに該当。〔国民百科新語辞典(1934)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「発券銀行」の意味・わかりやすい解説

発券銀行 (はっけんぎんこう)

銀行券を発行する銀行。銀行券はかつては同一の国内複数の銀行により発行されたこともあるが,金融制度の発達に伴って中央銀行が設立されると,しだいに中央銀行による発行が主体となり,現在では日本の日本銀行をはじめ中央銀行が独占的に発行しているのが普通である。したがって,発券銀行という言葉は中央銀行の銀行券発行という機能に着目した呼称ということができる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発券銀行」の意味・わかりやすい解説

発券銀行
はっけんぎんこう
bank of issue

銀行券の発行を行う銀行。今日では世界のほとんどの国で銀行券の発行はその国の中央銀行に集中されているため,発券銀行はすなわち中央銀行である。しかし 19世紀中頃以前は各国とも銀行が自由に銀行券を発行する権利をもち,これによって運用資金を調達していた。 1844年のピール銀行条例制定により,イングランド銀行が銀行券発行の独占権をもつようになったが,これを契機に各国は今日の銀行券発行集中制度への道を進むこととなった。日本でも 82年に日本銀行が設立される以前には国立銀行がそれぞれ銀行券を発行していた。しかしこうした自由銀行主義はしばしば銀行券の乱発,不換化を伴い,経済上大きな混乱を招くにいたった。

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世界大百科事典(旧版)内の発券銀行の言及

【中央銀行】より

…一方,アメリカでは,1907年の恐慌を契機として中央銀行制度を求める気運が高まり,13年に連邦準備制度が設立された。 今日の世界各国の中央銀行が果たしている機能を大別すれば,(1)〈発券銀行〉としての機能,(2)〈銀行の銀行〉としての機能,(3)〈政府の銀行〉としての機能の三つである。 まず,今日における中央銀行は,それぞれの国の銀行券を独占的に発行しており,各国での唯一の〈発券銀行〉としての機能を果たしている。…

【日本銀行[株]】より

…また総裁は勅任だった。
[機能]
 日銀は諸外国の中央銀行と同様に,発券銀行,銀行の銀行,政府の銀行,金融政策の運営の4機能を営んでいる。(1)銀行券の発行は日銀のみに認められている。…

※「発券銀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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