白目(読み)シラメ

デジタル大辞泉 「白目」の意味・読み・例文・類語

しら‐め【白目/白眼】

しろめ(白目)」に同じ。
御目は―にてし給へり」〈竹取

しろ‐め【白目/白眼】

眼球の白い部分。「―をむいて悶絶する」
冷たい、悪意のこもった目つき。白い目。「―で見る」
[類語]三白眼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白目」の意味・読み・例文・類語

しろ‐め【白目・白眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 眼球の白い部分。眼球で瞳孔虹彩を除いた部分。白目玉。
    1. [初出の実例]「盻は黒眼と白眼とがきっぱと有を云ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)三)
  3. が多い状態をいう。
    1. (イ) 怒ったときや、冷淡な態度を示すときの目つきをいう。
      1. [初出の実例]「どふもせふことのなさに、何(なん)ぞ物でも有様(ありそう)にだまって、ちと白目(シロメ)に成て居る所へ」(出典洒落本・水月ものはなし(1758)上)
    2. (ロ) 気絶したときの目つきをいう。

しろい【白】 目(め)

  1. 悪意を含んだ眼つき。冷淡な眼。白眼
    1. [初出の実例]「さっき白(シロ)い眼(メ)でぢろぢろ遣られた時なぞは」(出典:坑夫(1908)〈夏目漱石〉)

しら‐め【白目・白眼】

  1. 〘 名詞 〙しろめ(白目)
    1. [初出の実例]「御目はしらめにて臥し給へり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

しら‐め【白目】

  1. 〘 名詞 〙 近世、薬業者が、薬種などをはかるのに用いた量目。一斤はふつう一六〇匁であるが、これを二三〇匁としたもの。しろめ。〔地方新書(1847)(古事類苑・称量三)〕

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世界大百科事典(旧版)内の白目の言及

【赤銅】より

…〈烏金〉と書いて〈しゃくどう〉また〈うきん〉と読み,また紫金(しきん)ともいう。銅に6~7%の純金とわずかな白目(しろめ)(アンチモンを主としヒ素を含んだ金属)を加えた合金。金の多少によって上中下があり,上は銅10匁に6~7分,中は3~4分,下は1分で,下は〈めざしかね〉という。…

【銅合金】より

…(5)煮黒味銅(にくろめどう) 山金(やまがね)ともいい,もともと銅に不純物が混じったもので,やや黒ずんだ色をしている。しかし近世では銅に白目(しろめ)(スズ4,鉛1の合金)を加え意識的に合金とする。青銅器【香取 忠彦】。…

※「白目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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