皎然(読み)こう(かう)ぜん

普及版 字通 「皎然」の読み・字形・画数・意味

【皎然】こう(かう)ぜん

明らかなさま。また色の白いさま。〔世説新語容止〕何叔(晏)儀美しく、面至りて白し。魏の、其のを傅(つ)くるかを疑ふ。正夏の熱湯(餠)を與ふ。(く)らひ大汗出づ。朱衣を以て自ら拭へるに、色轉(うた)た皎然たり。

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改訂新版 世界大百科事典 「皎然」の意味・わかりやすい解説

皎然 (こうねん)
Jiǎo rán

中国,唐代の湖州杼山の僧。生没年不明。長城浙江省鎮江市)の人。晋の文人謝安が10代の孫にあたる。霊隠寺守直の門に入り,律,禅など仏道の研鑽を積んだが,詩僧,文人として知られるようになり,《儒釈交遊伝》《内典類聚》《号呶子》を著し,文集10巻は相国于頔(うてき)の序を加え徳宗の命により秘閣に蔵せられたという。顔真卿韋応物,呉季徳,皇甫曾など当時を代表する文人墨客親交を結んでいる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皎然」の意味・わかりやすい解説

皎然
こうねん
Jiao-ran

中国,中唐の詩僧。長城 (浙江省) の人。本名は謝昼で,謝霊運子孫。字,清昼。仏道,詩作ともに精進し,また経史の学にも通じていたといわれる。顔真卿と親交があり,その著の『韻海鏡源』に助力し,また詩では,やはり交遊のあった韋応物から影響を受けた。作詩の体式を述べた『詩式』の著がある。詩集『杼山集』。

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