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直系家族 ちょっけいかぞく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

直系家族
ちょっけいかぞく

子のうち1人だけが結婚して配偶者や子とともに親の家にとどまり,1組ずつ縦の系列で婚姻関係を保持していく家族。ここでは夫婦の関係よりも親子関係が重視され,直系観に従って2~3世代の夫婦 (親夫婦,子夫婦,孫夫婦) が生活共同体を形成する。世代家族と現実的には重なり合う。これに対して,夫婦関係の成立によって始り夫婦1代ごとに更新する家族を一代家族もしくは夫婦家族,子夫婦が1組と限定されずに親夫婦と恒常的に同居する場合を複合家族 (大家族) と呼ぶ。直系家族と複合家族を総称して拡大家族といい,核家族と区別することもある。

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デジタル大辞泉の解説

ちょっけい‐かぞく〔チヨクケイ‐〕【直系家族】

親が跡取りの子供夫婦と同居する家族形態。跡取りとの同居を代々繰り返すことで家系が直系的に維持される。世界各地の農村に広くみられ、かつての日本でも一般的であった。

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大辞林 第三版の解説

ちょっけいかぞく【直系家族】

両親と、跡取りである一組の子夫婦およびその子から成る家族。跡取りが世代的に受け継がれることにより、家系が直系的に維持される。世界各地に広くみられ、かつての日本でも一般的であった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

直系家族
ちょっけいかぞく
stem family

親(夫婦)と未婚の子供、および既婚の子供であり跡取りである一組の子夫婦とその子供からなる家族で、跡取りとの同居を世代的に繰り返すことにより家系が直系的に維持されることから、この名を得た。直系家族は合同家族とともにアメリカの人類学者G・P・マードックによる拡大家族の概念に含まれる。
 直系家族はフランス、ドイツ、アイルランド、イタリア(南部)、スペインなどのヨーロッパ諸国、および日本、韓国、タイ(北東部)、フィリピンなどのアジア諸国の農村に広くみられるが、継嗣(けいし)の選び方、家産の相続の仕方など直系家族形成の面で多様性があり一定しない。時間の経過の側面から長期的に直系家族の形態的変化を考察すると、老親の没後に次期の直系家族形成までの間、短期間ではあるが同じ家族が核家族の外観をとる時期のあることがわかる。つまり直系家族は固定した家族形態でなく家族周期の一段階でもある。[増田光吉・野々山久也]
『大橋薫・増田光吉編『改訂 家族社会学』(1976・川島書店) ▽G・P・マードック著、内藤莞爾訳『社会構造』(1978・新泉社)』

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世界大百科事典内の直系家族の言及

【拡大家族】より

…インドの母系拡大家族もまたこの点では同様で,合同家族joint familyと呼ぶ学者もある。 日本の家をも,中国の家と同様に父系拡大家族であるかのようにいう学者もあるが,日本の家は厳密な意味で父系とはいえず,非単系とみるべきであり,また拡大家族ではなく嫡系家族=直系家族stem familyとして区別するのが実証的に適切である。嫡系家族では子の世代のうち,ただ一組の夫婦だけが跡取り夫婦(息子とその嫁,娘とその婿,養男子とその嫁,養女とその婿)として両親の家にとどまり家を継承するが,その他の子女は,嫁や婿に出されたり,他家から嫁や婿を取って分家を創設し新家の初代となってその家を去ったり,他家へ養取されたりし,生家にはとどまらない。…

※「直系家族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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