光化学反応において,反応量は作用する光量(光強度Iと作用時間tの積I×t)に比例するのが一般的である.この関係をブンゼン-ロスコー(Bunsen-Roscoe)の相反則という.きわめて高照度または長時間照射では相反則は成立しないことがある.この現象を相反則不軌とよび,写真のような実用面で重要である.たとえば,天文写真における微弱光の長時間撮影や,きわめて短いせん光を用いての撮影では,ハロゲン化銀写真の感度は低下する.現在,高照度相反則不軌は,ハロゲン化銀結晶中に潜像中心にまで成長しない多くの銀クラスターが形成され,潜像形成が非効率になることにより生じ,低照度相反則不軌は,潜像形成反応の第一段階である単原子クラスターの熱的不安定性により生じると解釈されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報
…なお写真感光では,一般に光の強さが非常に大きいか,または非常に小さい場合,この法則に従わない。これを相反則不軌reciprocity law failureと呼んでいる。【正畠 宏祐】。…
※「相反則不軌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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