コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

光分解 こうぶんかい

8件 の用語解説(光分解の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

光分解
こうぶんかい

「光分解 (ひかりぶんかい)」のページをご覧ください。

光分解
ひかりぶんかい

(1) photolysis 光化学反応による分解。写真乾板内の潜像の形成,アセトアルデヒドアセトンアルコール,糖類などの分解,金属の酸化物の還元など多くの例がある。反応機構の詳細は必ずしも明らかでないものも多く,また直接分解と中間生成物を介する間接分解とがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

こう‐ぶんかい〔クワウ‐〕【光分解】

光によって起こる分解反応。染料が色あせることや、写真材料の感光作用がその例。ひかりぶんかい。光化学分解

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

光分解【ひかりぶんかい】

光によって起こる分解。光化学反応の一種で光化学分解ともいう。化合物の種類によって分解に最も強く影響する光の波長が決まっており,多くはその吸収スペクトルの極大波長に等しい。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

光分解

 光が物質に当たり,物質がそのエネルギーにより分解すること.直接物質がエネルギーを吸収して分解する場合と,近傍にある物質が光エネルギーを吸収して励起され,そのエネルギーが物質に移行して分解する場合がある.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ひかりぶんかい【光分解】

光化学反応によって起こる分解と光核反応とがある。(1)光化学反応によって起こる分解photolysis(photodissociation)は,無機物質,有機物質を問わず,きわめて多くの例が知られている。一般に,熱的な加熱による分解は,分子中のいちばん弱い結合が切れやすいが,光分解の場合には,光の波長によっても異なるが必ずしもそうでない場合がある。光分解によって生成した原子,分子,遊離基を総称して光分解片という。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

こうぶんかい【光分解】

物質が光の照射によって分解すること。光化学反応の一種で、色素・染料の褪色たいしよくなど、自然界における物質の変化に大きく関与している。光化学分解。ひかりぶんかい。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

光分解
こうぶんかい
photolysis

光化学反応のうち、光を吸収することによりおこる分解をいう。直接光分解と光増感分解に大別される。直接光分解は光を吸収した分子そのものが分解する反応であり、光増感分解は光を吸収した光増感剤からのエネルギー移動によって他の分子がエネルギーをもらって分解する反応をいう。アインシュタインの光第2法則によれば波長200、300ナノメートル(紫外線)、400、500ナノメートル(可視光線)はそれぞれ598、398、299、239キロジュール(kJ)/アインシュタイン(E。1E=6.02×1023個の光量子)のエネルギーをもっている。有機化合物の共有結合の解離エネルギーは1モル当りおよそ150~568キロジュールであり、光量子のエネルギーが結合エネルギーを上回るので、この波長範囲の光は化学結合を開裂させて光分解をおこさせるのに十分なエネルギーをもっている。また分解には、ラジカル的分解とイオン的分解の二つの形式があり、光励起状態が一重項であるか三重項であるかに密接な関係がある(セイレムの理論)。ラジカル的分解とイオン的分解の区別について1例をあげると、臭化水素HBrをHとBrに分解する反応は、水溶液中では次の反応式により進行して、H-Br結合はH+とBr-に分解される。この際にH-Br結合を形成していた2個の価電子は両方ともBrに移りBrは負電荷をもち、電子をBrに与えてしまったHは正電荷をもつ。このように結合が切れてイオンを生成する反応を結合のイオン的分解といい、これと対照的に、気体のHBrに光を照射すると、H-Br結合は価電子(・)を1個ずつ分け合って1個の水素原子H・と1個の臭素原子Br・に分解する。この分解ではH-Br結合が切れて二つのラジカルになるので、ラジカル的分解とよんでいる。カルボニル化合物のα(アルファ)結合開裂、脱カルボニル反応、アジドおよびアゾ化合物の脱窒素や過酸化物の分解などは代表的な光分解反応の例である。アゾビスイソブチロニトリルの光分解によりラジカルを生成する反応はラジカル重合を含む種々のラジカル反応の開始剤として重要である()。[向井利夫・廣田 穰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の光分解の言及

【光分解】より

…(1)光化学反応によって起こる分解photolysis(photodissociation)は,無機物質,有機物質を問わず,きわめて多くの例が知られている。一般に,熱的な加熱による分解は,分子中のいちばん弱い結合が切れやすいが,光分解の場合には,光の波長によっても異なるが必ずしもそうでない場合がある。光分解によって生成した原子,分子,遊離基を総称して光分解片という。…

【光化学反応】より

…物質が光を吸収してできた励起種が直接的にひき起こす諸過程を光化学前期過程といい,これにひき続いて起こる過程を光化学後続過程というが,光化学反応はどちらの過程でも起こる。光化学前期過程で起こる化学反応には,(1)光分解,(2)光異性化,(3)光励起分子と他の分子との衝突による反応などがある。(1)の光分解には,直接光分解(たとえばヨウ化水素の260nm領域における光分解で,10-13秒以内に分解する)と前期解離とがある。…

※「光分解」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

光分解の関連キーワードオゾン反応反応速度光核反応量子収量逐次反応光化学反応放射線分解光化学系Ⅰ光化学当量の法則

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

光分解の関連情報