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省察録[マルクス・アウレリウス] せいさつろく[マルクス・アウレリウス]Tōn eis heauton biblia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

省察録[マルクス・アウレリウス]
せいさつろく[マルクス・アウレリウス]
Tōn eis heauton biblia

自省録』ともいう。 12巻。ストア学徒としてローマ皇帝の地位についたマルクス・アウレリウスは,元奴隷であったストアの哲人エピクテトスの戒めを心に銘じつつ,心の底まで皇帝となりきらぬよう常にみずからを顧み,ローマにあるときも,ゲルマン人を討つべく出陣したその陣営にあるときも,自戒の言葉をギリシア語で綴り続けた。そこには一切のものは絶えず生々流転し,人生も戦いにして過客の一時 (いっとき) の滞在にすぎない,われわれを守り導くものはただ哲学のみであり,その導きに従って自然の本性にかなった生活をおくることがわれわれにとって最もよきことであり,救いであるという彼の信念が強く現れている。

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