真直(読み)まっすぐ

精選版 日本国語大辞典「真直」の解説

まっ‐すぐ【真直】

〘名〙 (形動) 副詞的にも用いる。
① 物が図形的にまったく線的で、少しも曲がっていないさま。真一文字。ますぐ。まっすじ。
※史記抄(1477)三「乱はまっすくにわたるを云ぞ」
② (比喩的に) 直線的で、少しも曲がっていないこと。また、そのさま。
(イ) 少しも包みかくすところがないこと。偽りやごまかしがないさま。ありのままであるさま。すなおなさま。正直。
曲・盛久(1423頃)「さらばその霊夢の様を、ご前にて真直に申し上げられ候へ」
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一「あなたは真っ直でよい御気性だ」
(ロ) 一定の目的から横にそれないこと。寄り道をしないさま。
狂歌・古今夷曲集(1666)一〇「恋路よりまっすくに入涅槃こそ実(げに)煩悩は即(そく)菩提なれ」
※誰かが触った(1972)〈宮原昭夫〉五「まっすぐ帰宅して、アトリエで思う存分野心作に取り組める」

ま‐すぐ【真直】

〘名〙 (形動)
① 少しも曲がっていないこと。また、そのさま。まっすぐ。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)三「真人は身と顙とちともゆがまぬ、ますくにしているぞ」
② ありのままでつつみかくしのないこと。正直なこと。また、そのさま。
※日本書紀桃源抄(15C後)「神書は方便は更ない、只其ますくに云ぞ」
③ なんの変化もつけないこと。すなおであること。また、そのさま。
※申楽談儀(1430)喜阿「様もなく、ますぐにかくかくと謡ひし、よくよく案じ解けば」

ま‐なお ‥なほ【真直】

〘名〙 (形動) 正しく偽りのないこと。真実。まっすぐ。
※万葉(8C後)七・一三九三「豊国の企救の浜辺のまなごつち真直(まなほ)にしあらば何か嘆かむ」

ま‐じき ‥ヂキ【真直】

〘名〙 (形動) =ましょうじき(真正直)
洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)才六会拐「誠しやかにへしを、真直(マジキ)にうける糞正じき」

しん‐ちょく【真直】

〘名〙 (形動) 少しのまがりもないこと。また、そのさま。まっすぐ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「真直」の解説

ま‐なお〔‐なほ〕【真直】

[形動ナリ]正しく偽りのないさま。心のまっすぐなさま。
「豊国の企救きくの浜辺の砂地まなごつち―にしあらば何か嘆かむ」〈・一三九三〉

しん‐ちょく【真直】

[名・形動]まっすぐなこと。また、そのさま。
「兄さんの言葉は如何にも論理的に終始を貫いて―に見えます」〈漱石行人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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