真鍋庭園(読み)まなべていえん

日本歴史地名大系 「真鍋庭園」の解説

真鍋庭園
まなべていえん

[現在地名]帯広市稲田町

札内さつない川西岸、国道二三六号東側にある庭園。日本庭園様式を加えたヨーロッパ型の植物見本園で、北方系樹木の原種、改良種を集めた北方園が特色である。当園は明治二九年(一八九六)移民団を率いてこの地に入植した香川県人真鍋佐市によって開墾されたのが始まり。散策路・即売所・休憩所がある。園内中央部に武家屋敷風の木造平屋の真正しんしよう閣がある。この建物は同四四年、当時の皇太子(大正天皇)が帯広を訪問した折西四条にしよじよう九丁目に便殿(休息所)として建設されたもので、十勝公会堂ともいった。昭和一九年(一九四四)には帯広移駐の第七師団(熊部隊)の司令部となり、同二〇年の第二次世界大戦終結後はアメリカ進駐軍の宿舎として使用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「真鍋庭園」の解説

真鍋庭園

(北海道帯広市稲田町東2線6)
北の造園遺産指定の地域遺産〔第10号〕。
1896(明治29)年に真鍋家は十勝に入植。大正時代造成が進められた日本庭園、風景式庭園は、道内では稀な雄大な回遊式庭園。その後ヨーロッパやカナダなどから輸入された北方系外来樹種、園芸樹種による日本初のコニファーガーデン(針葉樹中心とした庭園)が拡張されている

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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