知能犯(読み)チノウハン

デジタル大辞泉 「知能犯」の意味・読み・例文・類語

ちのう‐はん【知能犯】

暴行脅迫によらずに、主として知能を使ってなされる犯罪詐欺罪・背任罪など。また、その犯人。→強力ごうりき

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精選版 日本国語大辞典 「知能犯」の意味・読み・例文・類語

ちのう‐はん【知能犯】

  1. 〘 名詞 〙 暴行や脅迫を用いないで、知能を利用して行なった犯罪。詐欺罪や背任罪など。また、その犯人。
    1. [初出の実例]「文化が高くなる、泥棒の技術が巧みになる、智能犯では特にさうだ」(出典:新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉市政と事業)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「知能犯」の意味・わかりやすい解説

知能犯
ちのうはん

犯罪を知能的方法で実行する場合をいう。これに対し、暴行や脅迫など暴力手段による場合を強力犯とか暴力犯とよぶ。知能犯とされる犯罪には、詐欺罪、横領罪、背任罪、文書偽造罪等の各種偽造罪などがある。ただ、詐欺罪にも無銭飲食や無銭宿泊のようにかならずしも知能的方法によるものといえない場合があるし、強力犯の典型とされる殺人罪にも保険金目的の殺人にみられるように巧妙な手段による場合もある。

[名和鐵郎]

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百科事典マイペディア 「知能犯」の意味・わかりやすい解説

知能犯【ちのうはん】

暴力,威力,脅迫などによらず,知能によってなされる犯罪。たとえば詐欺,横領など。実力犯または強力犯に対する。

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