知行合一説(読み)チコウゴウイツセツ

デジタル大辞泉の解説

ちこうごういつ‐せつ〔チカウガフイツ‐〕【知行合一説】

中国の王陽明が唱えた学説朱熹(しゅき)の先知後行説に対して、知識や認識は必ず実行を予想しているものであり、知って行わないのは真に知っているのではないとし、知(真の認識)と行(道徳的実践)とは表裏一体をなすと説く。

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大辞林 第三版の解説

ちこうごういつせつ【知行合一説】

陽明学の実践重視の立場を示す説。朱子学の先知後行説が認識を実践よりも優先重視するのに対して、真の認識は実践を通じて獲得されるという見地から認識と実践を一致させる必要を説く。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ちこうごういつ‐せつ チカウガフイツ‥【知行合一説】

〘名〙 人間の知(認識)は、行(行為・実践)の一部であって分けることはできないとする陽明学の学説。朱子学の先知後行説に対して、道徳的実践や体験による知識の確認を重視したもの。ちこうごういつ。

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世界大百科事典内の知行合一説の言及

【王守仁】より

…中国,明代中期の思想家,政治家。字は伯安,号は陽明。ふつう王陽明とよびならわされる。浙江省余姚(よよう)の人。父は南京吏部尚書王華。弘治12年(1499)の進士。明朝教学体系の中枢を占めた朱子学の権威に疑問の投げかけられはじめた思想・社会状況のなかで,王守仁は思想形成をなし,独自に良知心学を樹立して,強烈な朱子学批判を行った。ために思想界は朱子学の呪縛から解放されて,彼の出現以後の思想界は百花斉放の観を呈した。…

※「知行合一説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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