石本正(読み)イシモトショウ

デジタル大辞泉 「石本正」の意味・読み・例文・類語

いしもと‐しょう〔‐シヤウ〕【石本正】

[1920~2015]日本画家。島根の生まれ。本名ただし京都市立芸術大学名誉教授。昭和22年(1947)日展に「三人少女」が初入選舞妓の裸身像の連作で知られる。創画会会員。芸術選奨受賞

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石本正」の意味・わかりやすい解説

石本正
いしもとただし
(1920―2015)

日本画家。島根県生まれ。1944年(昭和19)京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)を卒業。1947年(昭和22)第3回日展に入選したが、1950年に創造美術展に出品して入選。1951年から同会が合流した新制作派協会(新制作協会改名)に出品し、同年『旅へのいざない』で新作家賞を受賞、1956年に会員に推された。1960年ごろから舞妓(まいこ)をモデルにして裸婦の連作に取り組み、独自の艶美(えんび)な画境を切り開き、1971年日本芸術大賞を受賞。1974年創画会結成に加わる。1966年京都市立芸術大学助教授、1970年に教授となり、1986年まで同校で後進の指導に当たる。1997年(平成9)作品寄贈を出生地へ申し出、2001年に作品を収蔵・展示する島根県三隅町立(現在は浜田市立)石正(せきしょう)美術館が開館した。

原田 実・二階堂充]

『『石本正裸婦デッサン集』(1975・新潮社)』『『石本正自選画集』(1980・集英社)』『『石本正――裸婦・ガジュラホ・ヨーロッパ中世の街 デッサン集』(1985・新潮社)』『『画文集 我がイタリア』(1991・新潮社)』『『石本正自選画集』(1994・小学館)』『『絵をかくよろこび』(2001・新潮社)』『石正美術館編・刊『石本正 美の世界』(2001)』『朝日新聞社編『石本正』(2001・石正美術館)』『石正美術館編・刊『石本正 青春時代を語る』(2001)』『石正美術館編・刊『ロマネスク巡礼』『石本正 女の姿』(2002)』『橋本喜三著『近代京都美術の創造者たち』(1986・京都書院)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石本正」の解説

石本正 いしもと-しょう

1920- 昭和後期-平成時代の日本画家。
大正9年7月3日生まれ。昭和22年日展で「三人の少女」が初入選。26-30年新制作協会展で新作家賞を4回受賞。31年新制作協会会員。以後鳥や裸の舞妓をテーマに制作。45年母校京都市立芸大教授。46年日本芸術大賞,芸術選奨。49年創画会会員。島根県出身。本名は正(ただし)。

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百科事典マイペディア 「石本正」の意味・わかりやすい解説

石本正【いしもとしょう】

日本画家。島根県生れ。本名正(ただし)。1944年京都市立絵画専門学校卒業。新制作協会,のち創画会会員。舞妓や鳥の連作で,執拗(しつよう)な写実主義的追求を続けながら象徴的世界表現を試みていた。

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