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石清水物語 いわしみずものがたり

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石清水物語
いわしみずものがたり

鎌倉時代中期の物語。『岩清水物語』とも書く。別称『正三位物語』。作者未詳。2巻。宝治1 (1247) ~文永8 (71) 年頃成立。常陸守 (ひたちのかみ) の子で東国の武士である伊予守が大番のため上京中,彼の継母とともに木幡に住む関白の姫を見そめ,恋い悩むが,姫は宮中に入ったので絶望し,高雄山で出家する。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

いわしみずものがたり〔いはしみづものがたり〕【石清水物語】

鎌倉中期ごろ成立した擬古物語。2巻。作者未詳。武士と公家の姫との恋を描く。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

石清水物語【いわしみずものがたり】

鎌倉時代の物語。2巻。13世紀半ば成立。作者不詳。伝本は多く,中に《正三位物語》と題する系統があるが,これは本居宣長の誤りをそのまま踏襲したもの。東国の武士出身の伊予守が,木幡の地で見出された美しい姫君を,男色関係にある中納言と争う。
→関連項目擬古物語

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

いわしみずものがたり【石清水物語】

擬古物語。二巻。作者未詳。鎌倉中期の成立。関白の姫君と伊予守との恋愛を描く。主要人物を武士とし、戦乱のさまを内容に取り入れたところに、平安時代の物語と異なる新しさがある。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石清水物語
いわしみずものがたり

擬古物語。作者不明。13世紀末の成立か。東国育ちの武士伊予守(いよのかみ)は、幼なじみの少女に思いを寄せるが、少女は時の有力貴族の姫君であったので、都へ戻って入内(じゅだい)してしまう。後を追うように上京した伊予守は、自分の恋がかなわぬことを嘆いて、出家遁世(とんせい)してしまうという話。主人公に貴族でない男が選ばれているのは非常に珍しいが、その人物造型は貴族そのものであって新鮮味はない。文章・内容ともに『源氏物語』『夜の寝覚(ねざめ)』の影響が著しい。物語名は、伊予守が恋の成就を京都南郊の石清水八幡宮(はちまんぐう)に祈願する歌「深くのみ頼みをかくる石清水流れあふ瀬のしるべともなれ」による。[桑原博史]
『桑原博史著『中世物語の基礎的研究』(1969・風間書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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