石版東京図絵(読み)せきばんとうきょうずえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石版東京図絵」の意味・わかりやすい解説

石版東京図絵
せきばんとうきょうずえ

永井龍男(たつお)の長編小説。1967年(昭和42)1月から6月にかけて『毎日新聞』に連載、同年12月中央公論社刊。2人の少年の成長を追いながら、明治末から大正の時代にかけての東京の下町と、そこに住む職人の姿とを描き出した作。そのころの東京人の生活や風俗を伝える資料からの引用が多いことも特色で、作者の生まれ育った東京の下町への郷愁が伝わってくる。「失われた『故郷』をいとおしむ切ない気持」(井伏鱒二(いぶせますじ))が、この石版画になぞらえたような作に一貫して流れている。

保昌正夫

『『石版東京図絵』(中公文庫)』

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