石目(読み)イシメ

デジタル大辞泉 「石目」の意味・読み・例文・類語

いし‐め【石目】

岩石の割れやすい方向。石を割るときには、これを利用する。
彫金技法の一。金属の彫刻面にたがねで打ち出した細かな点。ななこ。

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精選版 日本国語大辞典 「石目」の意味・読み・例文・類語

いし‐め【石目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 節理地層走向などのために岩石の裂けやすい方向。石工が岩を割る時に利用する。
    1. [初出の実例]「金山〈略〉石目とて大金ある所は、げんのうにて打はづす也」(出典:随筆・凌雨漫録(1804‐30頃か))
  3. 彫金の技法の一つで、たがねを使ってすきまなく打ち出した細かな点。ななこ。
    1. [初出の実例]「こつくゐのかねに咲けり花石目〈聞也〉」(出典:俳諧・六百番誹諧発句合(1677)一一四番)
  4. 自然石の模様。また、それを利用した石細工。
    1. [初出の実例]「硯は石眼第一にて候」(出典:君台観左右帳記(1511))

こく‐め【石目】

  1. 〘 名詞 〙 枡ではかった量。枡目(ますめ)

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岩石学辞典 「石目」の解説

石目

岩石中に存在する割れやすい特殊の方向をいい,岩石の中の鉱物配列を示している.岩体の流理面に対応し,節理と関係が深い.垂直でもっとも割れやすい面を俗に“一番(rift)”といい,一番に直角な他の垂直面を“二番”,これらの二面に直角な水平面の石目を“重ね”という.

石目

岩石の中の異なった組成または組織の縞で,動力変成作用によって形成されたもの[Haidinger : 1845].ドイツ語のflaserは石目,木目などの意味

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