CaS(72.14).酸化カルシウムを赤熱して硫化水素を通じると得られる.無色の立方晶系結晶.密度2.56 g cm-3.2000 ℃ 以上で分解する.乾燥空気中で酸化されてチオ硫酸カルシウムを生じる.湿った空気中では水分と二酸化炭素を吸収して硫化水素を発生する.水に微溶.水溶液は加水分解して硫化水素カルシウムCa(HS)2と水酸化カルシウムを生じ,アルカリ性を示す.酸を作用させると硫化水素を発生する.ほかに四硫化物,五硫化物がある.脱毛作用があるので皮なめしに用いられる.そのほか,潤滑油添加剤,電子エミッター材料,蛍りん光体としてペイントやニスの成分などに用いられる.また,多硫化物は農業用殺虫殺菌剤(石灰硫黄合剤)として用いられる.[CAS 20548-54-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...