硬質磁器(読み)コウシツジキ

デジタル大辞泉 「硬質磁器」の意味・読み・例文・類語

こうしつ‐じき〔カウシツ‐〕【硬質磁器】

硬磁こうじ

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精選版 日本国語大辞典 「硬質磁器」の意味・読み・例文・類語

こうしつ‐じきカウシツ‥【硬質磁器】

  1. 〘 名詞 〙 磁器一つ。純粘土すなわち磁土を主成分とする素地長石質の釉(うわぐすり)をかけ、摂氏一四〇〇度ぐらいで焼き上げたもの。色が白く、質は緻密(ちみつ)。吸水性はなく、火熱の急変に堪え、容易に破損しない。食器装飾品、電気用品、機械用品、建築用品などに用いられる。長石質磁器。硬磁

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食器・調理器具がわかる辞典 「硬質磁器」の解説

こうしつじき【硬質磁器】

原料に長石を主とした媒溶剤融点を低くする働きをする物質)の成分を少量用い、施釉(せゆう)後の焼成軟質磁器に比べて高温で行う磁器。白く緻密で透光性があり、傷が付きにくい。主として学術的・工業的な区分に用いる用語であり、厳密な規定はない。有田焼マイセンなどのほか、こんにちの実用的な磁器はほとんどがこれにあたる。◇「硬磁」「硬磁器」ともいう。⇒磁器

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬質磁器」の意味・わかりやすい解説

硬質磁器
こうしつじき
hard porcelain

カオリン 50%,石英 25%,長石 25%を標準組成とした磁器で,焼成温度が 1350℃以下の低火度磁器と,それ以上の高火度磁器とに区別される。低火度磁器は透光性などはすぐれているが,機械的強度耐熱性などで劣る。主として食器類や装飾器,モザイクタイル,電磁器,その他の化学工業用磁器に用いる。高火度磁器は緻密で機械的な強度などのすぐれた高級磁器。高級食卓器用,装飾品用のほか,多くの電気用,理化学用,化学工業用磁器として使用される。

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