硼酸軟膏(読み)ホウサンナンコウ

デジタル大辞泉 「硼酸軟膏」の意味・読み・例文・類語

ほうさん‐なんこう〔ハウサンナンカウ〕【×硼酸軟×膏】

白色軟膏硼酸粉末を加えて作った白色ないし淡灰黄色の軟膏。やけど・ただれ・皮膚病などに用いたが、硼酸の副作用のため製造中止

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精選版 日本国語大辞典 「硼酸軟膏」の意味・読み・例文・類語

ほうさん‐なんこうハウサンナンカウ【硼酸軟膏】

  1. 〘 名詞 〙 医薬品一種単軟膏蜜蝋(みつろう)ごま油などに、硼酸の粉末とグリセリンとを混ぜてつくった淡黄色のもの。やけど・ただれ・ひび・皮膚病などの治療に用いたが、硼酸に副作用があるため製造を中止。
    1. [初出の実例]「軽症の場合はヨードチンキ硼酸軟膏」(出典:旅‐昭和五年(1930)八月号・キャムプとその注意〈井上蝶花〉)

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百科事典マイペディア 「硼酸軟膏」の意味・わかりやすい解説

ホウ(硼)酸軟膏【ほうさんなんこう】

ホウ酸に精製ラノリン,白色軟膏(精製ラノリン,さらし蜜蝋(みつろう),白色ワセリンからなる)を練り合わせて製した軟膏。ホウ酸には殺菌防腐作用があり,やけど,擦傷などに適用。また亜鉛華を配合したホウ酸亜鉛華軟膏として各種皮膚疾患に用いられていたが,副作用のため,ホウ酸を含む外用薬は,眼科用を除き,製造・販売が中止されている。

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