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磁気テープ装置 じきテープそうちmagnetic tape drive

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁気テープ装置
じきテープそうち
magnetic tape drive

情報記録媒体に磁気テープを用いた外部記憶装置。磁気テープ装置は一定速度で磁気テープを走行させるテープ走行駆動機構,情報データを記録・再生する磁気ヘッド,これらを制御する電子制御回路とから構成されている。磁気ヘッドがリールに巻き取られたデータを逐次書き込み・読み出しを行なうため,データの記録・再生速度は比較的高速であるが,順次記録・再生のため,アクセスタイムが大きいことが欠点である。通常の記憶装置としてはハードディスクにその座を譲っているが,媒体価格が安いことや体積記録密度が高くスペースをとらないなどの利点をいかし,大容量データの保存やデータベースのバックアップファイルとして利用されている。この装置に使われるテープには,幅 12.7mmのオープンリールとカートリッジ,幅 6.35mmのカートリッジ,幅 3.81mmのカセットなどの規格がある。

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デジタル大辞泉の解説

じきテープ‐そうち〔‐サウチ〕【磁気テープ装置】

ストリーマー

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IT用語がわかる辞典の解説

じきテープそうち【磁気テープ装置】

磁気テープドライブ。⇒磁気テープドライブ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁気テープ装置
じきてーぷそうち
magnetic tape drive

磁気テープを用いてデジタル情報を記録・再生させるための装置。情報交換が簡単で大量の情報の比較的長期の保存に適していることから、コンピュータの外部記憶装置として古くから用いられている。同じ原理のVTR、テープレコーダーは普通は磁気テープ装置には含めない。
 磁気テープを取り替えるだけで大量の情報を記録・再生ができる磁気テープ装置には、1950年代開発のテープレコーダーと同じ原理の固定ヘッドを並列した方式から、1970年以前の放送局用のVTRと同様にテープの送り方向とはほぼ直角に回転させる回転ヘッド方式、1980年以降の現行の家庭用VTRと同様な回転ヘッド・ヘリカルスキャン方式がある。ヘッドを固定した固定ヘッド方式は、ヘッドとテープ間の相対速度はあまり大きくとれないために、狭帯域の音声データやコンピュータのデータストリーマーdata streamer(コンピュータの外部記憶装置の一種で、ディスク装置にあるデータを連続して磁気テープに記録させる装置)に多くみられる。回転ヘッド方式は記録・再生時の相対速度を高くできるため、とくに広帯域の映像データや高転送レートのデータストリーマーなどに使用される。
 磁気ヘッドには記録・再生ともコイルによる誘導型ヘッドから、リソグラフィーによる高密度記録用の誘導型ヘッドとテープ速度に関係なく再生可能な高感度磁気効果型(MR)ヘッドとを組み合わせた薄型ヘッドが用いられるようになった。大量の情報処理のためには、並行した多数のトラックをテープに設け、各トラックに多数のヘッドを走らせて記録・再生を行わせる。
 装着できる磁気テープはデータの様式や記録方法、サイズ、カセットなどが規格化されている。テープの構造はベースフィルムに磁性媒体を塗布したもので、帯電防止や可搬性のためにバックコートしたものもある。磁気テープは厚さ数~数十マイクロメートルと薄いので、同じ体積の光ディスク、ハードディスクなどと比べて記憶面積は数十~数百倍と大きくなり、低コストで大量のデータを保存するのに適している。さらに、1000巻を超えるカートリッジテープを収納した使いやすい磁気テープライブラリーシステムなどがつくられ、大量の情報を自動的に処理してくれる。
 磁気テープ装置は1953年に1/2インチ幅で7トラックのオープンリール型が大型コンピュータの外部記憶装置として登場、1985年には高速のカートリッジ型が現れ、オープンリール型の1/4の容積の1/2インチ幅のテープに18トラックで記録するようになった。1991年には36トラックで記録密度は約7万6000バイト/インチが得られ、データ圧縮によりカートリッジ1巻に2.4ギガ(10億)バイトが収容可能となった。さらに、巨大磁気抵抗効果(GMR)ヘッドを用いるなど1巻テラ(兆)バイト超のものもあり、バックアップ用の外部記憶装置として利用されている。
 小型コンピュータシステムには1970年代には小型・低速の1/2インチ幅の磁気テープ装置が、1980年代にはパソコンにも1/4インチ幅のカートリッジテープが、1990年代にはVTRやデジタルオーディオテープも使用された。[岩田倫典]
『小野京右・多川則男他著『記憶と記録――情報機械学のすすめ』(1995・オーム社) ▽貞重浩一著『情報記録のエレクトロニクス』(2001・コロナ社)』

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