祇園坊(読み)ギオンボウ

デジタル大辞泉 「祇園坊」の意味・読み・例文・類語

ぎおん‐ぼう〔ギヲンバウ〕【×園坊】

広島県芸北地方から産する渋柿。また、その干し柿 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「祇園坊」の意味・読み・例文・類語

ぎおん‐ぼうギヲンバウ【祇園坊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 柿の栽培品種。渋柿で、果実は四つの縦溝のある大形の長円錐形。種子はできない。広島県を中心に中国地方で栽培される。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  3. の柿を干して甘くしたもの。
    1. [初出の実例]「金糸のあみをすきかけて、ひげこにこめしぎおんばう」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)四)
  4. 干し柿の形をした白色求肥饅頭(ぎゅうひまんじゅう)

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デジタル大辞泉プラス 「祇園坊」の解説

祇園坊〔柿の品種〕

柿の品種ひとつ。広島県原産の、やや晩生の渋柿。名称由来は、広島県の祇園村(現在の広島県広島市)にあった祇園社という寺(現在の安神社)の住職が発見したためとも、この柿の原木が植えられた同寺の僧侶たちの頭の形と柿の形が似ていたためとも伝わる。

祇園坊〔銘菓〕

広島県広島市、平安堂梅坪が製造・販売する銘菓。広島市祇園が原産の柿の品種「祇園坊」を使用した柿羊羹通常の柿を使用した「柿羊羹」もある。

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