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神戸・連続児童殺傷 こうべれんぞくじどうさっしょう

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知恵蔵2015の解説

神戸・連続児童殺傷

1997年5月27日朝、神戸市須磨区の中学校の正門前に、3日前から行方不明になっていた近所の小学6年生の男児の切断された頭部が置かれているのが見つかった。遺体には「愚鈍な警察諸君 ボクを止めてみたまえ ボクは殺しが愉快でたまらない」などと書いた紙片が添えられていた。6月4日には地元の神戸新聞社に酒鬼薔薇(さかきばら)聖斗の名前で犯行声明文が届いた(公表は6日未明)。そこには、「透明な存在であるボクを造り出し義務教育と、義務教育を生み出した社会への復讐も忘れてはいない」などとあった。兵庫県警は6月28日、頭部が置かれていた中学校に通う3年生の男子生徒を殺人と死体遺棄の疑いで逮捕した。捜査当局は、(1)同年2月10日に須磨区の団地の路上で小学6年生の女児2人が後ろから金づちで殴られ、1人が1週間のけがを負った事件、(2)3月16日に同区の歩道で小学4年生の女児が後ろから金づちで殴られ、1週間後に死亡した事件、(3)その直後に別の小学3年生の女児が刃物で腹を刺された事件――もこの少年の犯行と断定、7月25日に神戸家裁に送致した。少年の精神鑑定を行い、「未分化な性衝動と攻撃性との結合により持続的かつ強固なサディズムがかねて成立しており、本件非行の重要な要因となった」などとする結論を得た神戸家裁は10月17日、医療少年院送致の処分を言い渡した。21歳となった男性は、2004年3月、関東医療少年院を仮退院した。関東地方更生保護委員会の委員長は「精神医療と矯正教育の成果で少年院処遇での最高段階に達した」とし、「保護観察に付すことが円滑な社会復帰のため相当だ」と理由を述べた。

(緒方健二 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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