神田郷
かんだごう
「和名抄」高山寺本・東急本ともに「神田」と記すが訓を欠く。「福山志料」は「カムタ」と読む。「三代実録」貞観二年(八六〇)二月二八日条に「備後国神田神」に従五位下を授くとあり、同社にちなむ郷名とされてきた。「福山志料」は雨木村(現福山市)の岩畳神社に、「西備名区」は向永谷村(現福山市)の神田八王子神社に比定。「日本地理志料」は岩畳神社を中心に、雨木・助元(現福山市)、上安井・下安井・宮内(現芦品郡新市町)の諸村をあてる。
神田郷
かんだごう
「和名抄」所載の郷。同書高山寺本・東急本・名博本ともに訓を欠く。「丹波志」は郡北西部の大山地区とするが、同地区は河内郷とみられる(→河内郷)。また「大日本地名辞書」は郡域南西端に近い今田に比定するが、近年、伝承に神田庄内にあったという母神山を波々伯部神社の山とみて、郡域中央部の日置・八上地域に比定する説がある。
神田郷
かんだごう
「和名抄」所載の郷。長門国豊浦郡の同名郷の訓注「加无多」に従う。神領に由来する郷と思われるが、詳細は不明。「延喜式」神名帳に神田神社、美濃国神名帳に従五位下神田明神がみえ、両社と関連する郷と推定する説もあるが(「大日本地名辞書」「日本地理志料」など)、座地など未詳である。比定地について「新撰美濃志」以来、郡の最北東部の現東白川村神土にあてる説がある。地内には神田神社があり、また近世初期には神田・神戸とも記されたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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