秋の曲(読み)アキノキョク

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改訂新版 世界大百科事典 「秋の曲」の意味・わかりやすい解説

秋の曲 (あきのきょく)

箏曲。2世吉沢検校作曲。手事(てごと)は松阪春栄補作。1856年(安政3)《琴中五玉抄》に初出。安政初期以前の作曲か。補作は95年ころ。箏曲復古運動の組歌で,古今組の一つ。歌詞は《古今和歌集》秋の部から6首採用し,初秋から晩秋へと配列。第3歌は大江千里,第4歌は壬生忠岑,第6歌は菅原道真で,他は読人知らず。第4歌の後に手事が2段入るが,通常同時に段合せをする。前後にマクラチラシがつく。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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