…現在ではほとんど化学染料,機械織にかわり,かつてのおもかげを伝えるものは少ない。 なお,この黄八丈のようにその土地産の染料を用い,同様の味をもつものに秋田市産の秋田八丈がある。日本海の砂浜に自生するハマナスを用いて出すとび色を主とし,黄色にはヤマツツジ,カリヤス,ヤマモモなどの植物染料が多用される。…
…そのため各地方に発達した地方的な染織品には,土地特有の染料を用いたものがある。たとえば古くは加賀の梅染など,近世以降では八丈島の黄八丈に用いる椎の皮やまだみ(犬樟(いぬぐす))の樹皮,藎草(こぶなぐさ)(八丈刈安)など,また秋田八丈の玫瑰(はまなす)の根などである。沖縄ではテリハボクの近縁種の福木(ふくぎ)の樹皮から得られる強烈な黄が,紅型(びんがた)に光彩をそえる必須の染料とされる。…
※「秋田八丈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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