龍光村(読み)りゆうこうむら

日本歴史地名大系 「龍光村」の解説

龍光村
りゆうこうむら

[現在地名]浜松市龍光町

長鶴ながつる村の東、安間あんま川の西岸集落を構える。村域は安間川東岸にも及び、延宝(一六七三―八一)頃の青山氏領分絵図に半場はんば村の南、天竜川と安間川に挟まれた部分に「上飯田龍光新田」の注記がある。また薬師新田やくししんでん村の東の安間川西岸に「薬師北島龍光安間入会」とある。慶長期(一五九六―一六一五)には飯田いいだ新田または飯田新田町とよばれた。慶長年間と推定される九月一〇日の豊島作右衛門手形(伊藤家文書)によれば、飯田新田荒間を開発した者に末代までの耕作権を与えるとある。年欠寅年九月三日、彦坂光正川輪かわわ庄飯田新田高の外を開発すること、三年は作取とすること、および諸役を免許することを飯田新田町百姓中に保障している(「彦坂光正手形」同文書)。豊島作右衛門手形の宛所には飯田新田久蔵・百姓とある。


竜光村
りゆうこうむら

[現在地名]堀之内町竜光

魚野うおの川右岸、根小屋ねごや村の下流にあたる。南の対岸徳田とくだ村・しも新田、西は新道島しんどうじま村。集落は支流いも川下流にある。上流山間部には小芋川こいもがわの集落がある。地名はもと竜光庵があったことによるという。徳田村・下新田は当村から独立したと伝える。魚野川の河流変更により現在の位置関係となった。根小屋村から当地を経てひう(現小千谷市)へ通じる道があり、口留番所が設置されていた。文政八年(一八二五)の口留番所之古記(下村恭一氏蔵)によると、寛永一七年(一六四〇)の設置。貞享三年(一六八六)の取締条目(同氏蔵)によると、山里蝋実・点蝋・蝋燭の輸出を禁じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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