競争売買(読み)キョウソウバイバイ

デジタル大辞泉 「競争売買」の意味・読み・例文・類語

きょうそう‐ばいばい〔キヤウサウ‐〕【競争売買】

複数の売り手・買い手による競争を経て、売買契約を締結する方法。競り売買入札売買・きょう売買に分かれる。

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精選版 日本国語大辞典 「競争売買」の意味・読み・例文・類語

きょうそう‐ばいばいキャウサウ‥【競争売買】

  1. 〘 名詞 〙 多数の者を競争させて、最も有利な条件を提示するものを選び、その者と行なう売買。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「競争売買」の意味・わかりやすい解説

競争売買
きょうそうばいばい

商品を売買する方法のうち、1人対多数あるいは多数対多数の、売り手と買い方の一方もしくは双方に競争状態が生じる形で売買契約をまとめることをいう。競争売買は、せり売買、入札売買、競(きょう)売買に分かれる。せり売買はさらに、せり売りせり買いに分けられる。せり売りは、1人の売り手に対し多数の買い手が口頭値段をせり上げ、最高の値段をつけた者が買い手となる方法である。これと反対に、せり買いは、1人の買い手に対し多数の売り手が口頭で値段をせり下げ、最低の値段を申し込んだ者が売り手に決まる方法である。せり売買は、専門のせり売買人によって運営されれば、手続が簡単であり、適正な値段で敏速に大量の売買をさばくことができるから、中央卸売市場などで広く用いられる。入札売買は、多数の売り手または買い手が文書によって値段を申し込み、最低販売値段または最高購入値段を申し込んだ者が、それぞれ売り手または買い手になる方法である。入札によって決定した売り手または買い手を落札者という。請負や巨額の売買に適した方法といえる。競売買は、売買の条件をあらかじめ決めたうえで、多数の売り手と多数の買い手がそれぞれ一団となって取引し、売買契約を結ぶ方法である。売買双方が多数で競争するから、もっとも公正な値段が形成され、しかも大量取引が可能である。このため、商品取引所証券取引所ではこの方法を用いている。

[森本三男]

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