竹下しづの女(読み)たけしたしずのじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「竹下しづの女」の意味・わかりやすい解説

竹下しづの女
たけしたしずのじょ
(1887―1951)

俳人。福岡県に生まれる。本名静廼(しずの)。福岡女子師範学校卒業。教職につき、のち福岡市立図書館司書。1919年(大正8)吉岡禅寺洞(よしおかぜんじどう)に師事し、『ホトトギス』に投句。1928年(昭和3)同人となり、女流黄金時代をつくる。男勝りで、1938年より学生俳句連盟の機関誌『成層圏』を指導金子兜太(とうた)、香西照雄(こうさいてるお)を育てる。1949年(昭和24)よりは九大俳句会を指導。句集は『颯(はやて)』(1940)、没後に『竹下しづの女句文集』(1964)がある。

 短夜(みじかよ)や乳(ち)ぜり泣く児(こ)を須可捨焉乎(すてつちまをか)
平井照敏

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹下しづの女」の解説

竹下しづの女 たけした-しづのじょ

1887-1951 大正-昭和時代の俳人。
明治20年3月19日生まれ。吉岡禅寺洞,高浜虚子に師事,昭和3年「ホトトギス」同人となる。久保より江,杉田久女(ひさじょ)らとともに女流黄金時代をつくった。学生俳句連盟の機関誌「成層圏」を指導。昭和26年8月3日死去。64歳。福岡県出身。福岡女子師範卒。本名は静廼(しずの)。句集に「颯(はやて)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android