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竹馬狂吟集 ちくばきょうぎんしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

竹馬狂吟集
ちくばきょうぎんしゅう

室町時代の俳諧集。編者未詳。 10巻1冊。明応8 (1499) 年成立。同年までにつくられた「俳諧之連歌」の発句付句を集成したもの。発句を春,夏,秋,冬の4巻,付句を春,夏,秋,冬,恋,雑の6巻に配列。のちの『犬筑波集』と重なる句が少くない。南北朝時代の連歌集『菟玖波集』巻十九には「俳諧之連歌」が収められているが,その後初めて編まれた俳諧集で,『犬筑波集』に先行する貴重な集である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちくばきょうぎんしゅう【竹馬狂吟集】

俳諧撰集。編者未詳。後年宗鑑(そうかん)編とするのは誤り。1493年(明応2)成立。1524年(大永4)以後成立の《犬筑波(いぬつくば)集》に約30年先んずる最古の俳諧撰集である。所収の四季発句,四季,恋,雑(ぞう)の付句(つけく)は,連歌の余技として詠み捨てられ,口耳の伝承によって生き残ったもので,純正連歌が盛行した当時の俳諧の実体をよく伝えている。もともと出版はされず,写本で伝わるのみである。【乾 裕幸】

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大辞林 第三版の解説

ちくばきょうぎんしゅう【竹馬狂吟集】

俳諧撰集。一〇巻。1499年序。編著者不詳。四季発句二〇句、四季・恋・雑の付合二一七組から成る。日本で最初の俳諧撰集で、縁語・掛け詞を駆使して、滑稽・通俗な世界を描き出す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竹馬狂吟集
ちくばきょうぎんしゅう

室町後期の俳諧連歌(はいかいれんが)の撰集(せんしゅう)。撰者未詳。1499年(明応8)成立。発句と付合(つけあい)の二部編成の全10巻一冊で、発句20、付句217句を収める。初めに序文があり、あえて俳諧連歌を集めた意を述べる。『犬筑波(いぬつくば)集』とも共通する句が多くみられ、その先蹤(せんしょう)としての史的価値が高い。唯一の伝本が天理図書館に所蔵される。近世初期の俳書にその名がみえるが、やがて知られなくなっていたもので、1960年(昭和35)にみいだされ、俳諧連歌最初の撰集として注目された。[島津忠夫]
『『天理図書館善本叢書 古俳諧集』(1974・八木書店)』

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