第二次産業(読み)だいにじさんぎょう

精選版 日本国語大辞典 「第二次産業」の意味・読み・例文・類語

だいにじ‐さんぎょう‥サンゲフ【第二次産業】

  1. 〘 名詞 〙 イギリスの経済学者コーリン=クラークによる産業分類一つ産業構造を明らかにするため産業三つに分類するとき、製造業鉱業建設ガス電気事業などをいうが、鉱業を第一次産業へ、建設、ガス、電気事業を第三次産業へ分類する場合もある。

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百科事典マイペディア 「第二次産業」の意味・わかりやすい解説

第二次産業【だいにじさんぎょう】

C.クラークの唱えた産業の3分類において,工業,鉱業および建設業からなる産業部門第一次産業に比べ資本の装備率,労働の生産性が高く,付加価値生産が大きい。先進国ではいずれも第二次産業が発達しており,経済規模の拡大は主としてこの部門がになっている。→第三次産業
→関連項目産業構造産業分類ペティの法則

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第二次産業」の意味・わかりやすい解説

第2次産業
だいにじさんぎょう

2次産業」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の第二次産業の言及

【産業】より

…これらの総体を産業という。
【分類】
 産業を大きく第1次産業,第2次産業,第3次産業と分類したのは,フィッシャーAllan G.B.Fisherであったが,C.G.クラークはこれに広範な統計的裏づけを与えた。クラークの定義は次のとおりである。…

【産業構造】より

…したがって産業構造のあらわし方は,いろいろな産業分類や,産業指標によるのであり,一義的なものはない。 1940年イギリスの経済学者C.G.クラークは産業を第1次産業,第2次産業,第3次産業の三つに分類し,一国の経済の発展につれて労働人口,所得の比重が第1次産業から第2次産業へ,さらに第3次産業へ移動する(ペティの法則)という歴史的な傾向を実証した。日本についても図のように同じことがいえる。…

【ペティの法則】より

C.G.クラークは,産業を三つの種類に区別して,それぞれ第1次,第2次,第3次産業と名づけた。第1次産業は農業,林業,水産業などから成り,経済発展に伴いその比率は低下し,製造工業を中心とする第2次産業の比率が高まるという現象がみられる。さらに主として商業,サービス業から構成される第3次産業の比率の上昇もみられる。…

※「第二次産業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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