筒井村作兵衛(読み)つついむら・さくべえ

朝日日本歴史人物事典 「筒井村作兵衛」の解説

筒井村作兵衛

没年享保17.9.23(1732.11.10)
生年:元禄1.2.10(1688.3.11)
江戸中期,伊予国(愛媛県)の篤農家。松山藩領伊予筒井村貧農の家に生まれたが,温順勤勉で壮年に30aの田畑を持ち,他に小作地を耕作して模範農夫と称された。享保の大飢饉(1732)に遭い収穫皆無のなかで,村民のために播くべき麦種を残して餓死した。45歳であった。安永5(1776)年,松山藩主から「義農」として祭られた。<参考文献>景浦勉『義農作兵衛伝』(『愛媛先賢叢書』1巻)

(景浦勉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「筒井村作兵衛」の解説

筒井村作兵衛 つついむら-さくべえ

1688-1732 江戸時代中期の農民
貞享(じょうきょう)5年2月10日生まれ。伊予(いよ)(愛媛県)筒井村の人。享保(きょうほう)の大飢饉(ききん)のとき,種子用の麦をのこすために手をつけず,享保17年9月23日餓死した。45歳。松山藩主は義農として表彰,義農作兵衛とたたえられた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「筒井村作兵衛」の解説

筒井村作兵衛 (つついむらさくべえ)

生年月日:1688年2月10日
江戸時代中期の伊予国の篤農家
1732年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android