箱根空木(読み)ハコネウツギ

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精選版 日本国語大辞典 「箱根空木」の意味・読み・例文・類語

はこね‐うつぎ【箱根空木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. スイカズラ科の落葉低木。各地の海岸付近にはえ、観賞用に庭園に栽植される。高さ二~五メートル。樹皮灰褐色。幹に太い髄がある。葉は短柄をもち対生する。葉身は長さ八~一五センチメートルの倒卵状広楕円形で表面に光沢があり、縁に細かい鋸歯(きょし)がある。初夏、葉腋に先が五裂した筒状花が群がって咲く。花冠は長さ約三センチメートルで、通常、初め白いが、のち次第に紅色にかわる。箱根の名があるが、箱根には自生していない。漢名に錦帯花をあてる。べんけいうのはな。やまうつぎ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「箱根(ハコネ)うつき花は盛を峠哉〈正長〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  3. 植物ふじうつぎ(藤空木)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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