箱根空木(読み)ハコネウツギ

デジタル大辞泉 「箱根空木」の意味・読み・例文・類語

はこね‐うつぎ【箱根空木】

スイカズラ科の落葉低木。海岸近くに自生。葉は対生し、広楕円形でつやがある。5、6月ごろ、漏斗状で先が五つに裂けている花を多数つけ、色は白から紅色に変わる。 夏》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「箱根空木」の意味・読み・例文・類語

はこね‐うつぎ【箱根空木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. スイカズラ科の落葉低木。各地の海岸付近にはえ、観賞用に庭園に栽植される。高さ二~五メートル。樹皮灰褐色。幹に太い髄がある。葉は短柄をもち対生する。葉身は長さ八~一五センチメートルの倒卵状広楕円形で表面に光沢があり、縁に細かい鋸歯(きょし)がある。初夏、葉腋に先が五裂した筒状花が群がって咲く。花冠は長さ約三センチメートルで、通常、初め白いが、のち次第に紅色にかわる。箱根の名があるが、箱根には自生していない。漢名に錦帯花をあてる。べんけいうのはな。やまうつぎ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「箱根(ハコネ)うつき花は盛を峠哉〈正長〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  3. 植物ふじうつぎ(藤空木)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「箱根空木」の解説

箱根空木 (ハコネウツギ)

学名Weigela coraeensis
植物。スイカズラ科の落葉低木,園芸植物

箱根空木 (ハコネウツギ)

植物。フジウツギ科の落葉低木,園芸植物,薬用植物フジウツギ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android