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粉引 こひき

大辞林 第三版の解説

こひき【粉引】

朝鮮王朝時代の朝鮮陶器の一。粒子の粗い白泥を化粧掛けし、その上から透明釉ゆうを掛けてあるもの。茶碗に多く見られる。粉吹き。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粉引
こひき

朝鮮半島で李(り)朝前期に焼かれた粗雑な陶器の一種。刷毛(はけ)を使わずに、器体に厚く白(しろ)化粧を全面に施し、透明釉(ゆう)をかけた陶器で、鉢、碗(わん)、皿、徳利などに遺品をみる。なかでも鉄絵を加えたいわゆる絵粉引は希有(けう)の存在である。なお粉引は桃山時代には日本の茶人の注目するところとなり、わびの美を備えた碗が茶の湯茶碗として珍重された。東京・畠山(はたけやま)記念館所蔵の「松平」銘、および「三好」銘の粉引茶碗が双璧(そうへき)である。[矢部良明]

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世界大百科事典内の粉引の言及

【李朝美術】より

…前期には良質な白磁が生まれ,青花(染付)も現れ,粉青沙器(ふんせいしやき)(三島手(みしまで))が盛行した時期であるが,この期を代表するものは高麗象嵌青磁の流れをくむ粉青沙器である。これは白土で器面を化粧する技法と施文法に特徴があり,日本では三島手とよばれ,彫三島(ほりみしま),刷毛(はけ)目,彫刷毛目,絵刷毛目,粉引(こひき)などと分類されている。これらの中で最も尊重されるのは,〈礼賓寺(れいひんじ)〉〈内贍寺(ないせんじ)〉〈内資寺〉〈長興庫〉〈仁寿府(にんじゆふ)〉ほかの官司銘が刻まれた,いわゆる礼賓三島(れいひんみしま)で,官物に供せられたものだけに優れた作品が多い。…

※「粉引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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